前回の投稿ではカメラの種類と特徴を整理しました。
その際、一眼レフ、ミラーレス一眼は『レンズを交換できる』ことがメリットであることを記述しましたが、なぜレンズを交換できることがメリットなのか?という疑問を持ったのではないでしょうか。
今回はレンズ交換のメリットについて少し掘り下げて説明します。
なぜレンズ交換が必要なのか?
そもそも、なぜレンズ交換が必要なのでしょうか?
その答えは、すべてのシーンで最高のパフォーマンスを発揮するレンズを開発することは不可能だからです。
スポーツ選手に置き換えて話をしましょう。
たとえば世界最高のピッチャーはバッターとしても世界最高でしょうか!?
答えは否。
それぞれ専門を極めた人というのは、そこに費やした時間も膨大なはずです。
なのでピッチングもバッティングも世界最高の選手は存在しないのです。
ピッチングが優秀な選手、バッティングが優秀な選手、守備が優秀な選手が集まって最高のチームが出来上がるのです。
これはカメラのレンズにも同じことが言えます。
たとえば、近くの被写体を撮ることに適しているレンズは(遠くを撮る能力を捨てて)近くの被写体を撮ることのみに専念して作られたから近くのものをキレイに撮ることができるのです。
遠近両方で使えるレンズはどっちもそれなりに撮れるけどそれぞれ専用のレンズにはかなわないのです。
レンズの種類について
レンズを大まかに分類すると以下3種類に分けることが出来ます。
- ズームレンズ
- 単焦点レンズ
- 特殊レンズ
ズームレンズ
ズーム機能を利用し遠近両方を撮ることが出来るタイプのレンズです。
先ほどの説明ではズームレンズはダメなレンズのような書き方になっていますがそうとも限りません。
矛盾するかもしれませんがズームレンズは便利なんです。
近くを撮るレンズでは近くしか撮れませんが、ズームレンズであれば多少仕上がりに目をつぶればどっちも撮れるのでシャッターチャンスを逃すことがないのです。
また一口にズームレンズと言っても近距離から中距離までをサポートするレンズや超望遠までをサポートするもの様々です。でもやはりサポートするものが多ければ多いほど、値段が上がり、性能は下がる傾向にあります。
単焦点レンズ
単焦点レンズとは読んで字の如し焦点距離が単一のレンズです。
もう少し説明すると、ズームできないレンズです。
もう少し大きく(小さく)撮りたいな!!って場合はカメラマンが移動する必要があります。
移動する距離がなかったり、動物を撮る場合など近づくことが出来ないような場合には不向きなレンズですが、ズームレンズとは異なりハッ驚くようなキレイな写真が撮れるという特徴があります。
単焦点レンズは『明るいレンズ』とも言われ、被写体を明るく撮ることが出来ます。暗い場所での撮影や夜景の撮影にも抜群の威力を発揮します。
単焦点レンズも距離に応じて様々なレンズが用意されていますので目的に応じて選択します。
特殊レンズ
ズームレンズ、単焦点レンズ以外のレンズです。
魚眼レンズやマクロレンズなどが存在します。
特殊な加工を施したような写真が撮れることが特徴です。
まとめ
レンズは適材適所、自分が何を目的に、何にこだわって写真を撮るかによって無限の選択肢があります。
これから一眼レフを始める人への私のオススメは、まずはズームレンズ1本と、慣れてきたら単焦点レンズの2本使いですね。